ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

つかいすて

 多くの若者が非正規で働いている。正規の社員じゃない人を使うということは、別にその職場に定着してくれなくていいから使っているわけで、定着しないということはその人の将来を見越して様々なことを考える必要がないということだ。つまり、働いてくれている人がいくつになる頃にはその後任となる人が育つように手配するなんてことを考えなくていい。つまり、今このときのシフトさえ組めればいい、ということだ。
 雇う方がそういう意識でいいというのは雇う方にとっては至極楽だ。これまでだったら、その働いている人一人のことを考えるのではなくて、どうしてもその人の後ろにいる家族、つまりパートナーとか、子どもの顔がちらついたけれど、そんなことは考えなくて良いわけだし、あ、人が必要だ、と思ったら声をかければ良いし、あ、もういらないと思ったらこれも声をかけるだけで良い。
 反対から見たら、いつまでここで働くことができるのかわかりゃしないんだから、別に大事に考えなくたって良い。環境を良くしようとも思わないし、そんなことをしたらそこにいる人に怒られるかもしれないから、触りたくない。
 これは、コミュニケーションを取らないということだろう。大事にする気持ちもいらないし、より一歩踏み込む必要もないということなんだから
 そういう時代になってしまっている。