ほぼ足りてまだ欲 その先

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苦手

 寄せでは今数人の俗曲を謳って聞かせてくれるという芸人がいる。かつて談志大好きだった芸能評論家の嫁さんだった芸人さんもそのお一人なんだけれど、どうもこの人の高座が鼻についてしょうがない。なにがって、「どうせあんたたち今時の寄席にくるような連中には、この辺の芸はわかりゃしない、適当にやって適当にお茶を濁して帰ろう、という雰囲気がしてしょうがないからなんだね。そりゃねぇ、もう端唄も小唄も都々逸もラジオから流れることも本当に少なくて、せいぜい週末早朝のNHK-FMぐらいじゃないのかな。こうなりゃ耳にすることもない。御座敷なんかに上がるなんてことはもう金輪際ないんだし、こうした日本の歌そのものに触れる機会だってもう皆無と言ってもいいんだから、わかるわけがない。それを「お前らにはわからねぇだろう」雰囲気を醸し出されたってこちとらどうしようもない。

 そこを面白おかしく、地道に普及の一途を辿るしかない。椅子に座っての稽古をお願いできませんかねぇ。