ほぼ足りてまだ欲 その先

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会長

 落語協会の新会長が柳亭市馬になったんだそうだ。小三治は体調がよろしくないし、夏場は特に辛そうだ。それでも4年間会長を務めたんだそうで、ご苦労なことだ。
 市馬はいつの間にそんなに歳になったんだろうと思ったら、まだ52歳と若い。そうだろう、ついこの前真打ちになったばかりだと思っていた。あんまり派手な高座じゃないから一般受けはしないだろうけれど、新聞に出ていた小三治の評によれば、上からも下からも、芸も人も尊敬される人だというんだから、そりゃ良いことじゃないだろうか。人から慕われる、あいつがいうんじゃしょうがない、という人間性はとても大事だ。なにしろ自分がいつまでもぶつぶついっているような人間なんで、そういう人はとても羨ましい。
 なにしろ市馬は声が良い。太くって良く通る。誤魔化しようがない。そこが辛いところでもある。今の協会には根本的に難しい問題はないんじゃないだろうか。客の入りだって、そんなに悪くはないだろう。ただ、若い客が伸びているのかどうかはちょっと心配だけれど、それは落語の世界だけじゃない。ジャズだってクラッシックだって同じだ。
 心配だといえば、副会長が先だってまでのこぶ平、今の正蔵だってところかなぁ。奴は人間は悪かぁないんだけれど、とかく派手な家だから周りがついてくるかッてことじゃないかなぁ。