ほぼ足りてまだ欲 その先

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アイガー

 今朝方NHKで再放送の《美しき世界の山々「スイス・アイガー」》があった。何度も再放送された番組だろうから、何年前のものか知らないのだけれど、如何にもNHKでなくては造れないだろう金のかかった番組だった。
 ヘリコプターは飛ばす、ULPだかパラセイルだかは飛ばす、一緒になってアイガーに登頂する、というくらいで、こんな番組は民放じゃ金がかかりすぎてとても造れない。
 アイガーの稜線の肩に小屋が乗っかっている。ミッテルレギ小屋という。この稜線をミッテルレギというのだっただろうか。ここから登頂を目指す登山家は歩き出すのだそうだ。
 この小屋は1921年にこの稜線の初登頂を果たした日本人、槇有恒が寄贈したものだというのに驚いた。この稜線はまるで薪を割る斧の刃先を歩いて行くような稜線で、両側がどぉ〜ンと落ち込んでいて、テレビの画面で見ているだけでおしりがむずむずして足ががくがく震えてきてしまうようなとんでもない稜線である。人間はなんでこんなところをわざわざ歩きたいのか、私には全く理解が出来ない。ちょっと何かにけっつまづいたら、もうそれで一巻の終わり。あれあれという間に真っ逆さまではないか。どうしてそんなところに行きたくなるのだろう。
 山は安全なところからその姿をめでるのが一番なのにねぇ。