ほぼ足りてまだ欲 その先

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液状化

 先日テレビのニュースを見ていたら、3.11の時に大規模な液状化が起きた浦安地域の住民が起こした裁判で判決が下り、当時液状化被害についてはその現象は知られていなかったから、デベロッパーの三井不動産にはなんのおとがめもなしってことで原告に対しては棄却という結果だったと聴く。
 あの地域が開発されたのはいったいいつ頃なんだろうか。埋め立てが始まった時、埋め立てが完了した時、三井不動産が宅地として売り出した時、そのいずれをとって「液状化被害は認識されていなかった」としたのだろうかと、そのニュースを聞いてふと思った。
 というのは1980年代の前半だったと思うのだけれど、地盤改良工事のひとつとして、地中にパイプを打ち込み、そのパイプに、わかりやすくいうと布のテープのようなものを入れ込んで、そこから水分を毛細管現象の理屈で吸い上げるという技術の解説を読んだことがある。それは新しい工法で、これから売り出すんだといって土木技術の先輩が発表の機会を探していたのだった。当時、私は社内の新しい技術、話題になりそうな技術を外に公開する仕事に従事していたからそれを文字にした記憶がある。だから、良く覚えていたのだけれど、あれはあの地域が宅地として売り出された後だったということなんだろうか。