豪州の新聞、The Australianがこんな記事を書いている。
オーストラリア 2014/12/11（木曜日）〔ポッサムのつぶやき〕僕たち教育学部生、学力は12歳だよ［社会］
オーストラリアの教育学部生の数学学力が、国内の12歳の子どもと同じ水準にあることが分かった。大学生・大学院生の５割が9年生（日本の中学３年生に相当）向けの基礎学力テストに不合格だった。6日付オーストラリアンが伝えた。
グリフィス大学の教育学教授であるステファン・ノートン博士が、昨年と今年に教育学修士課程に入学した125人と昨年の教育学部3年生40人を対象に、数学能力を測るテストを実施した。
テストでは、5.48キロメートルをメートルに換算することができたのは全体の約半数だけだった。また分数をパーセント表記できたのは25％だけで、28と70の最大公約数を答えられた学生も20％にとどまった。摂氏から華氏への計算ができた学生も16％だけだった。このほか、「３枚のチケットの合計金額が5.64豪ドル（約570円）だった場合、10枚のチケットの合計金額はいくらか」という問題には半数以上が答えられなかったという。
ノートン博士は「学生は、小学校教育の修了時期までに習熟すべきものができておらず、７年生か８年生と同等の学力しかない。しっかりと教育学部生の学力を修正することが大学の責任」と述べた。今回の結果を受け、教師を目指す学生の数学学習を見直す動きが広まるとみられている。
経済開発協力機構（OECD）の最新の学習到達度調査（PISA）によると、オーストラリアの10代の若者のうち4割は数学の基礎学力に欠けているという。
いくら何でも、そりゃねぇだろうとびっくりしてしまう。
