ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

ひさしぶりに

 歯医者に行った。どうも奥歯のブリッジが架かっているところが熱いものを食べるといたかったりする。前歯が欠けたところに埋めたものが取れちゃっている。反対の奥歯が虫歯になっているんじゃないか。この三点を歯医者さんに「申請」したら「随分ためましたねぇ、ふふふ」といわれた。
 この先生はほぼ私と同じ年頃だから、死ぬまで診ていただくわけにはいかないだろうなぁとは思うけれど、なかなか医者は替えられない。連れ合いはとっくに若い医者に鞍替えしている。尤も昔診て貰っていた歯医者さんが早々とやめてしまったからだ。そういわれて気がつくと歯医者さんはたくさんある。各町会に一軒どころか、窓を開けて見える範囲に2-3軒はあろうかというくらいだ。
 先生がためつすがめつして、「このブリッジはもう半分はずれちゃっていますから取りさらってみないといけません」とおっしゃる。これはもう随分前にかけたもので、多分、35年くらい前のものじゃないかと思う。これをやってくれたのは職場の隣のビルに入っていた大きな歯医者で、劉先生という中国人のは医者さんだったはずだ。
 今診てくれている先生は「私の仕事じゃないですねぇ、私はブリッジにはしませんから」といっていたから歯の処置もそれぞれのやり方があるのかもしれない。
 「一時間はかかると思いますから明後日に時間を取り直してやりましょう!」と意を決してくださった。
 中途半端なことになってしまったので、本屋へ行く。

深読みフェルメール (朝日新書)

深読みフェルメール (朝日新書)

 ノンフィクション作家の朽木ゆり子と生物学者の福岡伸一という美術専門家ではない二人のフェルメール・フリークの座談。朽木はフェルメールものを既に何冊か、福岡も思いあまって書いている。フェルメールオタクがどこかのバーの止まり木に捕まって、わぁわぁやっているようで面白い。滝川クリステルより、この二人でフェルメール番組を作った方がよほど面白いだろうけれど、どうも本の作り方としては、ちょっとずるいやり方。
なぜ日本は没落するか (岩波現代文庫)

なぜ日本は没落するか (岩波現代文庫)

 森嶋通夫は2004年に他界した元文化勲章受章者。この本は1999年に書かれたもので、それを全集等から補完して岩波現代文庫に収録したのは2010年のことだそうだけれど、初めの所を立ち読みしたら、今私が思っていることに正にそのものずばりのことが書いてあって、どっきっとしたので、すぐさま入手。森嶋通夫は10年ほど前、某大学(といっても母校)の社会学部の某先生の英国歴史の授業を聴きにいった時に提示された参考文献の中に見つけて数点読んだ記憶がある。
外国人労働者受け入れを問う (岩波ブックレット)

外国人労働者受け入れを問う (岩波ブックレット)

 とても久しぶりに岩波ブックレットを手にした。著者の名前に宮島喬先生のお名前を見たのも理由のひとつだけれど、こういうテーマは時々こういう文献を読んで確認しておかないと、自分の立ち位置が揺らぐからでもある。多分「入れるなら表から入れよ」といっておられるに違いないと。
もっと変わる! 介護保険 (岩波ブックレット)

もっと変わる! 介護保険 (岩波ブックレット)

 今回の見直しでポイントとなっているのはどこなのかをはっきり認識しておかないといけないなぁと思ったので、これは丁度良いと手にしたのだけれど、出たのは昨年の夏だ。
世界 2015 年 02 月号 [雑誌]

世界 2015 年 02 月号 [雑誌]

 そうそう、今月号にはドウス昌代が各順番だ。ドウス昌代終戦時には7歳だったはずだと澤地久枝が書いているから、ほぼ保阪正康と同年齢ではないか。それじゃ、まだまだ大丈夫だろうなぁと思いながら某書店(日本橋丸善のことだ)を出た時に考えたら、私だってあと10数年したらもう80歳になるわけで、本当にもうそんなに時間が残っているわけじゃないなと思ったら、急に焦る気持ちになってきた。
週刊 金曜日 2015年 1/9号 [雑誌]

週刊 金曜日 2015年 1/9号 [雑誌]

 日本人が一体何をやってきたのか、というテーマではこの戦後70年の間、何冊もの本はぞろぞろと出ているのだけれど、みんなそれをとっくに忘れてしまったかのごとしで、書店の現代史のコーナーなんぞに行ってみると、驚くようなタイトルの羅列である。果たして日本はそんなに悪いことをしたのだろうかとでもいわんばかりのものがぞろぞろと並んでいて、出版界が売れれば何でもするという表現をしてしまいたいくらいだ。
 私はヨイショ本はもう時間の無駄だから手をつけないことにしているのだけれど、ここのところ、その種の本の出版も目につく。私自身が手にしたから何ともいえないけれど”岸信介”ものも増えているし、例の工藤美代子にいたってはかの悪名高き(もうみんな口をぬぐってしまったのか!)笹川良一ヨイショ本まで書いているのだよ。戦犯シリーズとでも名付けるのか。
 ステッドラーの万年筆が出てきた。
 伊東屋にいって栄紙業の「トモエリヴァーパッド」を探して貰ったのだけれど、扱っていないという答えだった。栄紙業のサイトでは銀座・伊東屋が扱い点になっていたと思ったのだが。仕方がないので、家に帰ってからネットで発注。