本 - ほぼ足りてまだ欲　その先

　昔から気になっている外国の本でDKシリーズというのがある。はじめて知ったのは「EYEWITNESS TRAVEL」というシリーズで、中にはカラーの絵がどんどん出ていて、例えば建物なんぞだと、断面図なんぞになっていて、中の仕組みがよくわかるという実に面白い趣向なのだ。子どもの頃に持っていた船の絵本が見開きの船の断面図になっていて、各セクションが克明に描いてあって、ぞくぞくしたことを思い出す。
　で、これがある日日本語版になって出版されたことがあるのだけれど、新たな版を出す前に絶版になってしまった。どうも日本の観光客の皆さんは外国出来の質の良いガイドブックがお嫌いらしくて、このころLONELY PLANETも日本語版が出たけれど、新しい版になる前に撤退ということになって終わった。そういえば日経が出していた旅名人シリーズも綺麗な写真が使われていたけれど、今や絶版。
　日本の旅行ガイドブックといったらかつては記述や地図の間違いが多々指摘されていた「歩き方」一本槍になってしまっている。
　で、そのDKなんですが、そこから外国語で「Big ideas simply explained」というものが出ている。ま、各専門分野を簡単にわかりやすく解説してあるという点ではかつてのAERAムックシリーズに近いといって良いんじゃないか、しかもDKですから図版だらけ！見ているだけでも良いから家に置いておきたいくらい。
　これが今や日本語になって売られているんだなぁ。素晴らしい！良くやった！絶賛！しかし、売れるのかなぁ・・というと非常に心配。
　出版社はどうやらペンギンとランダムハウスが合併したPenguin Random House傘下になったDK Publishingなんだけれど、DKのウェブサイトを見ると、もうすでに中国語には対応。日本語？対応してないよ。なんせマーケットの規模が違うっ！