ほぼ足りてまだ欲 その先

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日本橋

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日本橋のキリン
 二日間家から出ていない。これじゃまずいと思ったので日本橋丸善に出かけた。都営浅草線に乗れば、日本橋まではシルバーパスで行ける。相変わらず東アジア系の外国人観光客の声が駅の中にこだましている。東京メトロ日本橋の駅は工事が相変わらず続いていて、それでなくてもなんだか効率の悪い変な構造になっているんだけれど、余計におかしくなってしまっている。日頃日常的にこの駅を使っているエリートサラリーマンの皆様は良くおわかりのようで、さっさと先の見えない角を曲がったりしておられるが、久しぶりにやってきた高齢者のご夫婦はとっても面食らっておられるのが良くわかる。お二人で「あれ?」と見上げておられる。自分が無敵だと思っていた若い頃はこういう人たちを見ると、舌打ちをせんばかりにして早足で追い越した。今では、後ろから誰かがぶつかってこないかと、守ってあげたくなる。

 保阪正康が5人の人たちと行った対談集。じっくりと読みたい一冊。この本は若い人たちに呼んで貰いたいと作られているんだろうと思う。なにしろ「GHQ」という言葉にすら脚注がついているくらいだ。だけれども、多分若い人たちはこれを手にすることはないだろう。何しろ彼らには全く知られていない名前ばかりだ。辛うじて浅田次郎くらいが若い人のほんのちょっとが聞いたことがあるくらいではないだろうか。歴史をつなぐというのはなかなか難しい。

 新聞労連中央執行委員長の南彰である。

帰りにいつもの和菓子屋によると、先客がふたりいて、これが東アジア系外国人の高齢夫婦だった。ためつすがめつして水羊羹と焼き菓子を買ったらしいが、ちゃんと「ふたつ」下さいといったのに驚いた。良く知っているなぁ。ひょっとすると幼年期に日本語を強制された人たちだろうか。