ほぼ足りてまだ欲 その先

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余計な奴

 いや、確かに余計なことを平気でする奴ってのはどこにでもいるんだなぁって話なんですがね、学生時代に同じ高校から同じ大学に行った奴が何人かいたんですが、高校の同期生の中でも、あんまり好きじゃなかった男がいましてね、こいつが高校時代にろくに付き合いがなかったくせに、妙に同級生風を吹かせる奴で、今風にいうとうざい奴だったんですよ。
 ある日の午前中の授業が終わって、昼飯に行こうと学食の傍までいくとそいつのクラスの連中がなんでかたむろっているわけです。で、話し始めたら、そいつが「おまえうちのクラスの女子に気に入ってるっていってたのがいただろ?」っていうんですよ。そりゃ前にそんな与太を飛ばしたことだってあるけれど、するとそいつが私をその女子の前に引っ張っていくやいなや「こいつ、おまえのこと好きだってよ!」といったんですよ。どんな態度をとれば良いんだよ。「そんなわけでよろしく!」なんていうほど世慣れちゃいねぇってんだよ。
 それ以来、この男とは口を利いたためしがない。もう名前すら忘れてきた。クラスの中に余計なことをいう奴ってのがいるという話で最初に思い出したのはこれだ。
 幼い頃の学校にいた気になる女子というのも、ついこの前までは名前もフルネームで覚えていたはずなんだけれど、もうみんな誰も彼も思い出せなくなってきたんだけれど、これはきっと記憶が混乱してあらぬ事を口走るようになると面倒だから、というわけでこれが自然の摂理なのかも知らん。