ほぼ足りてまだ欲 その先

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Canada Day

 日本ではまったく報道なんてされないだろうけれど、7月1日は「カナダ・デー」と称するカナダの誕生日だそうだ。
 英連邦北米法という法律が制定されてカナダが自治領政府となった記念日。今年でまだようやく145年。あの私たちが当然と思っている赤いカエデの国旗は1965年に制定されたもので、まだ50年しか経っていない。若い!じゃ、それまでどんな国旗だったのかということになるけれど、もちろん英国がらみのもので、今でも豪州やニュージーランドが国旗に英国のユニオンジャックをいただいているけれど、それに似たような赤い旗だったというんだから、ずいぶん思い切ったものだ。
 元はケベックの愛唱歌だった「オー・カナダ」に英詩をつけて、これがカナダの国家となったのは1980年だというのだからこれはまたずいぶん最近の話だ。
 カナダは米国と同じように東西に広がっていて国内に時差があるわけだけれど、それだけでなくて、言語も英語と仏語の二ヶ国語ある上にどんどん移民が多様化していて一体全体カナダのアイデンティティーというものがどこにあるのか、これからも希薄になっていくだろう。それでも、とにかく米国に比べたら人口が少ない点でどうにかまだなりそうな雰囲気を感じさせる。しかし、表面的に見ると多様化はとどまるところがなさそうに見える。ここがこれからの課題かもしれない。
 テレビで首都オタワのカナダ・デー・セレモニーをするけれど、言語が二つになるのを目の前にすると、国内を一本化し続けるのには難しいものがありそうだ。