ほぼ足りてまだ欲 その先

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自治体の力

 かつてゴミ処理の一端を垣間見たことがある経験から言うと、末端の地方自治体の力というものは技術的錬成度が高くならないとどうにもならない部分というのはいくらもあって、例えばゴミ処理に関していえば、収集のシステム作りあたりまではどうにかこうにか作成して実行することはできるのだけれど、それをどのように処理するか、焼いてしまうのか、どこかに埋め立て処理するのかという段階になると専門的な知識、経験が必要になってきて、そうした力を得ずして決断することができない。
 それと同じように災害時にいかにどんな要素を総合して様々な対処を発令していくことが必要なのかというのは、そう簡単ではない。どの時点でどう発令するべきなのか、専門的知識、体験、経験がなくては的外れに終わってしまい、生命の危機に直面する。
 いざ被災してしまうと、そこで何が必要で、どこで何をコントロールすれば良いのかという対策が大きく後に影響する。
 となると、個々の現場に即した対応を一度にするということはそう簡単ではない。こうなると住民一人一人が心しておくべきこと、というものは非常に重要になるし、その上のレベルである都道府県がどこまで迅速な対応ができるのかという力は重要だ。ひょっとすると個々の自治体の上に、中間的な組織での専門的な知識を持つ職員の醸成というものが急がれなくてはならないようである。そうした緊急災害支援チームとしての職員チームの組織が必要ではないだろうか。
 災害慣れしている自治体なんというものは存在しないのだから。