ほぼ足りてまだ欲 その先

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二の酉

 昨日は二の酉でした。そういえばお酉様といったら、ちゃんと中に入ってお参りして、小さな熊手を戴いたのはまだ結婚前のことだから、44年前のことではなかっただろうか。当時はもう随分寒かったような気がする。もう既に冬の支度をしていた。夜中にやってきたようだ。長い行列になっていて、つれあいからはお財布を入れたポケットに手を突っ込んでおかなきゃダメだよ、といわれて、ぎゅっと突っ込んでいたのを覚えている。
 浅草の鷲神社は日頃だったらお参りに来る人なんて近所の人が朝来るくらいで、人がいてもちらほら。人が集まるのはお正月と、このお酉様の時だけだ。日頃は病院へ行くときに境内を突っ切ったりするくらいだろうか。
 買い物に行くついでにちょいと写真だけとって通り過ぎようと思って午後3時頃に通りかかったら近辺の路地は車両進入禁止になって、なんと境内へ入るのは行列になっていた。しかも、その行列は田原町の方からの行列と三ノ輪の方からの行列があって、それぞれが若いお兄ちゃんがお清めをしてくれている鳥居の下で合体して境内に入っていく。とてもこの行列に並ぶ気がしなくて、鳥居の前から写真を撮って、勝手知ったる横丁から並んでいる羽子板屋の店頭を写真にして帰ってきた。
 今年はもう一度、三の酉がある。