ほぼ足りてまだ欲 その先

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お彼岸

 私は仏教徒ではないし、つれあいはまったく宗教心を持たない現実派なので、うちでは仏壇はあるのだけれど、日頃は猫がイタズラをするといけないといって、仏壇を開けない。そんなうちになんで仏壇があるのかといったら、実家を壊して建て直すときに姉がどうするかというので、じゃうちに持っていくよといって持ちだした。
 どうも仏教では菩提寺のお寺さんにきて貰ってお参りをして貰わなくちゃいけないのだそうだけれど、そういう点ではうちはとっても割り切ってしまうので、そのままレンタカーして運んできちゃった。ちゃんと仏教信のある人にはとっても許しがたい行為!って事になるのかもしれない。
 で、お中日には、「鬱陶しいでしょうから今日は開けますよ」といってお団子をお供えして、開けた。二人のそれぞれの両親の写真が入れてあり、わたしの両親の位牌もお供えしてある。写真の大きさと、位置から、私の両親の方がでかい態度をとっているが、それはたまたま写真のサイズがそうだっただけで、他意は無い。こうしてみると、それぞれ、本当に両親に似てきた。歳をとればとるほど親に似てくると思っていたのだけれど、それは比較する親の写真が歳をとっていて、自分が歳をとったからだ。
 「若いときに遺影になるような写真を撮っておけば良かったなぁ」とつぶやいたら、「あんまりかけ離れた歳の写真だとおかしいし、いずれにしても私は葬式もしないんだからそんな写真は要らないわ」というのだ。いや、そういう写真は残された人のためにあるんだと思うなぁ。