ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

産経

 産経新聞の元ソウル支局長が書いた韓国の現職大統領の記事についての裁判の判決が昨日あった。3時間にわたる判決理由の読み上げ後、判決は無罪だったそうだ。今朝の新聞、テレビ、ラジオの論調のほとんどは「そりゃそうだろう、表現の自由の観点からいったら当然だ、逮捕すること自体が間違っていたんだ、司法が行政に忖度したという噂があるけれど、それ自体が間違っているぞ!」と意気軒昂だ。
 事件はなんだといったら「旅客船沈没事故の当日、パク・クネ大統領の所在が一時、分からなくなっていたと伝えた韓国の有力紙「朝鮮日報」の記事を引用したうえで、パク大統領が元秘書の男性と一緒にいた可能性を示唆し、インターネットを使って大統領の名誉を毀損した罪に問われ(NHKニュースこちら)」たというもの。
 よく読むと朝鮮日報の記事のまんまじゃない。男と一緒にいたという部分は産経の書き足しだ。
 しかし、判決は「記事は、私人としてのパク・クネ氏から見れば社会的な評価を深刻に阻害しているが、公人としての大統領の業務遂行については公的な関心事であり、名誉を傷つけたと見るのは難しい(同上)」としていて公人なんだからいろいろいわれてもしょうがない、といっている。
 非常に簡単だけれども、毎日新聞がまとめた要約はこちら
 もし、これがまったく反対の立場だったら一体どうなるのかといったらいわゆるネットウヨにぼろくそにされていただろうことは容易に想像がつく。
 産経新聞がどれほどの程度の新聞なのかというと、まぁ、良いところ週刊実話のようなもので(あ、これでは週刊実話から名誉毀損で訴えられちゃうかも)、私にいわせると身から出た錆と云っても良い。
 こちらが非常に明快に指摘している。