ほぼ足りてまだ欲 その先

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ファシストの犬

福井地裁の林潤裁判長は再稼働しないよう命じた仮処分を取り消し、再稼働を認める判断をしました。決定の中で、「新しい規制基準は最新の科学的・技術的な知見を踏まえた評価を求めるなど、内容は合理的で、この基準に適合するとした原子力規制委員会の審査の判断に不合理な点はない」と指摘しました。(NHKニュース2015年12月24日 17時38分)

 高浜原発3号機と4号機の再稼働しないよう命じたことし4月の仮処分を取り消し、再稼働を認める判断とした林潤裁判長の判断。
 「関西電力は最大の地震による揺れの想定にあたり、地盤構造を詳細に調査しているほか、福島の原発事故を踏まえて耐震補強工事を行うなどしており、住民の生命が脅かされる具体的な危険は認められない」としたわけですが、まさか裁判官が危険がないとすることに整合性があるとしたら、なんでもいえちゃうってことじゃないですかね。つまり、裁判官が時の権力に媚びたら世の中はどんなことになっていくのか、想像に難くない。
 実際にこの高浜原発にかんする再稼働に対して4月に福井地裁樋口英明裁判長が出した判断は原発再稼働の可否を決める新規制基準は「緩やかにすぎ、合理性を欠く」と指摘して運転をただちに差し止める司法判断をした。樋口裁判長はこの前に大飯3・4号機の再稼動を差し止める判決もだしている。
 なぜ今回の判断が4月の判決を出した樋口裁判長によってなされたものではないのかというと、彼はあの判決直後に名古屋家裁に左遷されてしまったから。国家の権力、それが後押しをする経済界が儲かるためだったら何でもする一派は樋口裁判長を口汚くこき下ろした。
 私たちは学校で三権分立と習った。しかし、これを見たら冗談じゃない。司法だって行政の言いなりなんだなとわかる。その上、日本国民はこの権力を支持しているという世論調査が正々堂々と大手を振っているところを見ると、もはや完全にファシストに牛耳られてしまっていると考えて良いんだろう。