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原子力委員会

原子力委:大飯再稼働への影響懸念、議案隠し 新大綱策定
 関西電力大飯原発3,4号機(福井県おおい町)再稼働の妨げになるとして、内閣府原子力委員会が4月、有識者によって長期的な原子力政策を決める原子力委の「新大綱策定会議」(議長・近藤駿介原子力委員長)の議案の一つから「(原子力と)地域社会との共生」を外していたことが、毎日新聞の入手した議案書で分かった。経済産業省資源エネルギー庁や電気事業者側に極秘で事前に議案を示したところ「『地域とはどこか』と論争が起こるのでやめてほしい」と依頼され隠蔽(いんぺい)したという。原発推進派に有利に働くよう、議案を恣意(しい)的に調整している疑惑が浮上した。
 再稼働を巡っては政府が「地元の理解が必要」とする一方、どの範囲が地元かを明確にせず批判を浴びており、問題の議案を取り上げると動きに拍車がかかる可能性がある。近藤氏の了承を受け隠蔽した疑いが強く、原発事故後「ゼロからの出発で議論する」と公平な議事運営を強調してきた近藤氏の姿勢に重大な疑問が浮かんだ。(毎日新聞 2012年05月08日 02時30分 最終更新 05月08日 02時39分)

 かなり古い記事。今日の参議院予算委員会でのみんなの党水野賢一の質問で原子力委員会の尾本彰委員が非常勤ながら東電の顧問という肩書きを持ったまま原子力委員を務めていることはあまりにもおかしいじゃないかと指摘され、水野は尾本に直接「辞める気はないのか?」と糾しながら、尾本彰は「全うする」と発言。野田佳彦、細野は国会承認人事故に非行を犯したという訳ではないから罷免できる法とはなっていないから罷免することはできないといっている。
 で、この原子力委員会だけれど、尾本彰は「武藤副社長が技術課長をしていたときの東京電力原子力建設部の安全関係の課長だった」という書き込みがネット上にあって、単なる非常勤顧問ではないことのようだ。
 鈴木達治郎委員長代理はあからさまに電力中央研究所に所属している人間である。ことほど左様にこんな具合な人選になっていて、近藤俊介委員長を初めみなさん読売新聞が主催した原発啓蒙シンポジウムなんかにはクビを揃えて出席していたような人たちだった訳だ。知らなかった私自身も迂闊だったけれど、3.11以降全くこの辺が問題視されてこなかったとでもいうのだろうか。