ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

散歩 10,883歩

 また思ったんです。たまには歩かないとなぁって。それで歩いた。今日はとても天気が良くて、青空なんだけれど、天気予報がいうにはそれでも昼過ぎには前線が通るから、風雲急を告げて、寒くなるぞって。そりゃまずいなぁ、じゃ、早足でと、某安売り何でも屋まで歩く。これがおよそ2.6km位なんであるが、なんでその距離がわかるのかというと、実測しているというような話ではなくて、google map上で計算ができるのです。それにしてもだいぶん近づいた頃にちょっとトイレに行きたくなって、どうしようと思案をすると、そこに目に入ってきたのは区内にある総合病院。そうだ、あそこは入ってすぐのところにトイレがあったけ、と友達のうちの前を通りながら咄嗟に思う。すると、その友達のうちの先に、理髪店があって、どうやらそこが知り合いの店のようだ。この辺だとは聴いていたけれど、友達のうちの並びとは気がつかなかった。
 ディスカウントショップは一階の食品売り場は週末も平日も区別がなくワンワンしてるのだけれど、上に上がったらそうでもない。今日の目的は電気カミソリの替え刃と万歩計のボタン乾電池。長らくそのままにしていた。電気カミソリは先日、買い置きの新しい替え刃にしてみたらそれが実に良く剃れているので、放りっぱなしにしておいてはいかんなぁと思い知った次第。ここにも中国人観光客が来ていて、フィリップスとパナソニックのひげそりを三種類いっぺんにお買い上げ。こういうのを見ていると、「爆買い」ってのがよくわかる。日本人だったらためつすがめつして買わなかったりしそうだけれど、それって昔日本人が言われていたまんまのようだ。
 そこから地下鉄に乗って銀座に出る。教文館によって週刊金曜日水木しげるの「敗走記」を入手。山本太郎の「安倍総理への質問」を探せど見当たらず、お店の人にお伺いすると、最後の一冊が出たばかりだと。それでは丸善まで歩きましょう。
 丸善では一体どこにおいてあるのか、見当がつかず、検索機があくのを待って探したらどうやら二階らしい。ふと気がつくと後ろに若い女性が立っていたので、「お待たせしました」といって位置を交換。しかし、どうして都会の人って、こういう時に一言も反応しないのかねぇ。「あ、いえ」とかいえば良いのにね。
 二階に上がれどまだわからず。そもそもこんなざっとした案内ではよくわからない。その上、丸善の検索端末はタッチパネルがいっつも上手く動かない。で、滅多に通りかからないけれど、遭遇した店員さんに、これはどこですか?とお伺いしたらなんと二階の一番奥の棚だった。ほぉ、政治関連はこんなところなのか。それにしても、先月末に出たばかりの新刊が一階や二階の新刊棚に並べられていないのは、中身が中身だからなんだろうか。私は彼の国会での質問をかなりネット上の国会テレビで見ているから、ほとんど知っているのだけれど、一字一句を文字にして読むと、山本太郎の質問が如何に、なぁなぁの関係でなく取りかかっているのかが真剣にわかり、そして政府答弁が如何に官僚の作文の棒読みで通り過ぎようとしているのかがわかる。誠に誠意のない対応で終わろうとしているのがひしひしとわかる。逃げの一手である。野党はすべからくこうでなくてはならない。
 北朝鮮の事実上の「ミサイル」といいながら、54基ある原子力発電所廃棄物処理場、実験炉に対するがそうした平気に対してどれほどの準備をしているのかという点について、想定もなにもしていないという答弁は、いくら作戦上の問題があるといっても誠意がなさ過ぎる。さぁ、狙ってくださいといっているかの如くだ。
 昼飯はCOREDO室町までいって、いつものように地下の寿々木でヒレカツ丼。入り口近くの席に座ったのが大誤算。気がついたら隣に明らかにアメリカ人の若造と、日本人の40代の男女の三人組で、この連中がうるさいうるさい。どうやらこの若造が日本にやってきたらしくて表参道に行くにはどうのこうのとでっかい声でわぁわぁ。途中で席を替わるわけにも行かず。
 さぁ地下鉄に乗って帰ろうと改札に行く途中にできているタロー書房に顔を突っ込む。タロー書房って変な名前だよなぁと思ってよく見ると、「タロー」という文字が見た事がある字体ですよ。これ、岡本太郎の「タロー」です。なんで今時書店を開店なんだろうかと思ったら、元々この店は1994年にできた店だそうだ。その当時、ほとんど日本橋や室町なんかに来る事はなかったから、全然知らなかった。岡本太郎とは直接の関係はないようだけれど、この文字は確かに岡本太郎のものだ。
 ウロウロしているうちに中公文庫で「夢声戦中日記」を発見。徳川夢声の日記である。実は彼のこの日記は1960年に「夢声戦争日記」として中央公論社から箱入り5冊分冊で出版されているもので、私は第5分冊だけ未入手だったものだ。これが文庫になると470頁に収まってしまうのかと驚いてしまうが濱田研吾の解説をよく読まなくてはならない。全部を収録してあるわけではなくて、適宜選んであるという。その上、昭和20年4月1日から8月31日までは文庫本「夢声戦争日記抄 敗戦の記」として収録してあるから省いたという。つうことはそれを入手してもオリジナルの「夢声戦争日記」全5巻にならない。
 他に昭和52年に全7巻で文庫化もされた事があるんだそうだ。そうなるとやっぱりオリジナルの「夢声戦争日記」の第5巻は入手したくなろうというものだけれど、これは多分不可能に近い。なぜならこの手のものがバラで店頭に出る事は希有だからだ。(文庫版全7冊は「日本の古本屋」で見つかりそうだ。)
 地下鉄のプラットホームに降りると、ザックを背負った同じような年代の白人が駅名表示の下で考え込んでいる。何か役に立てるか?と尋ねるとここへ行きたいとメトロ路線図を見せるが、それが英語版だ。暗くてよく見えない。明るいところへ持ち出してみると、「SUITENGUMAE」と書いてある。あぁた、ここに行くにはこの線ではなくて、半蔵門線ってぇやつだよ。良いか、あそこに紫色のサインがあるだろ?あれが「HANZOMON LINE」なんだ。あれについていって乗りなさい!といったら、日本語で「ありがとうござます」っていったよ。「どう致しまして」と返したけれど、わかったかなぁ。
 途中のスーパーでキャンベルのスープの安売りをやっていると連れ合いがいっていたので寄ってマッシュルームクリームとパンプキンクリームを買って帰る。すると家人も買ってきていた。

週刊金曜日 2016年 2/12 号 [雑誌]

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敗走記 (講談社文庫)

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みんなが聞きたい 安倍総理への質問

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夢声戦争日記 抄―敗戦の記 (中公文庫)

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