構成作家だったはかま満緒がなくなったそうです。前日までラジオの収録をやっていたってんですから、根っからのラジオ人間だったみたいで、78歳という年齢は若干早かったかなぁという気がしないではないですが、本望だったかも知れません。
私が彼を初めて認識したのはやっぱり当時のラジオ関東の「昨日のつづき」でした。あの番組をやっていた頃、まさに半世紀前ですから、彼もまだ20代だったわけです。永六輔、大橋巨泉は30代そこそこ、前田武彦だけが40代です。どおりで前田武彦はおじさんだったわけです。
はかま満緒は多分永六輔が抜けてからとかなんかそんな案配だったような気がします。当時横浜の実家にいた私にとってはラジオ関東が一番聴きやすい局で、ニッポン放送や文化放送はとてもとりにくかったのです。テレビだって、わが家の近辺はみんなやたらと高いアンテナを立てても日本テレビあたりは写りが悪かったような記憶があります。
ご多分に漏れず、深夜まで勉強している振りをしてはラジオを小さくつけて聞き入っていました。「昨日のつづき」「ポート・ジョッキー(ケン田島は今でも健在だそうだ。驚き!)」大村なんとかさんの番組、ミッキー安川の番組、なんてのを覚えている。