ほぼ足りてまだ欲 その先

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熱海

 随分久しぶりに熱海にいったのだけれど、その前はいつなのかといったら、多分40年くらい昔の話で、当時の職場の旅行で大胆にも熱海から船で大島へ渡ったとき以来だろうと思う。その時は一泊している間に台風が来て、夜中に停電になったりして、翌日帰れなくなったらその職場は全員欠勤というとんでもないことになっちまうところだった。
 しかし、それから行ってない!海岸ぺりを歩いていたら、川の傍に「ソープランド」なんて看板が上がっているところがあって、今時不思議なことになっているんだなぁと思ったけれど、かつては温泉場といったら、一晩の旅の恥を書き捨てようとする宴会客がウロウロするところが必ずあった。だからそんな余韻が残っているのは当たり前だろう。
 と思っているところへ雑誌「東京人」の4月号をぱらぱらとめくっていたら松田法子という建築史の方が「熱海の私娼街と地形」という文章を書いていた。それによると糸川の右岸には元安芸藩主・浅野長勲が明治後期から大きな別荘を構えていたのだけれど、関東大震災津波で破損、売却されてから東京の三業地や遊郭の経営者が出てきて、昭和33年の売防法まで、左岸と同じような私娼街だったというのだ。
 (写真は本文には関係がありません。飲み屋街だけれど。)