ほぼ足りてまだ欲 その先

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将来

 今の若者は本当に可哀想だ。というのは将来がない、という点だ。私たちが20代の時、勿論収入も少なかったし、貯金なんてこれっぱかりもなかった。周りもみんなそうだった。今の若者たちもきっとそうだ。そこは変わらない。しかし、決定的に違っていたのは、私たちはこのまま一生懸命仕事をすれば、収入は増えてくるし、貯金をする余裕も出てくるだろうことは計算できた。
 私は婚約指輪を買ったとき、貯金は16円しか残らなかった。これは暴挙だ。しかし、独身寮に入っていて、住居費や食費はかなり低く抑えられたから、次の給料が出ればどうにか暮らせた。時あたかも高度経済成長期末期だったからまだどうにかなった。私たちだけでなく、多くの人たちがリッチではなかったけれど、どうにかなった。
 しかし、今の労働人口の中で4割以上が非正規労働者、つまりかつての言葉でいったら日雇い労働者なのだ。いや、時給のみで働いている人たちはそれよりひどい状況だ。そんな状況で将来が見えるわけがない。誰が結婚なんてできるのか。誰が子どもを持つことができるのか。
 こんな簡単な状況の中で、あぁでもない、こうでもないと屁理屈転がして、逃げ回っているのが安倍晋三そのものじゃないか。(あぁ、また激高してきちゃいそうだ)。