ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

クラス会

 一年しか在籍しなかった学校のクラスメイトがクラス会に呼んでくれた。彼らは30代後半、そろそろアラフォーというような年齢だから、それこそ様々で、仕事が今もう三つ目だというのはそれほど珍しくない。未婚の人たちもいるし、すでに二人の子どもを持っている人もいる。丁度私の子どもの世代とほぼ一緒で、だから彼らの両親はほぼ私と同年代。良くもまぁ、こんな同級生を歓迎してくれるものだと不思議でしょうがない。それも、たった一年とはいえ、苦楽をともにしたクラスだからだろう。
 あのクラスは24名しかいなかった。今日の出席者は11名だから半分に足りていない。
 ほぼ全員の消息はわかっているのだけれど、ただひとりだけ、杳として行方が知れないひとがいる。彼女は、入学したときからどうもクラスに馴染めないのか、出席率も良くなかった。今から考えるとそもそも都会に馴染めなかったのかもしれない。入学してすぐに開かれたそれぞれの分野の合宿の日に学校から反対に歩いて行くのを見かけたことがあって、その時から、どうしたのだろうかと不思議だった。
 私は次の年から転校してしまったので、彼らの後半を知らないのだけれど、中には学部を出てから、学士入学や、大学院で国家試験をとって、弁護士や医師、はたまた考古学者になった人たちもいる。弁護士のクラスメイトはきていなかったけれど、医師のクラスメイトの話はさすがに勉強になった。
 かれらのすばらしいところは話の突っ込みどころや、触らぬところの機微を良く心得ているというところだろう。私のようながさつな思考の人間から見ると、その辺の感覚はどうやって醸成されるのか、知りたい気持ちになる。
 地方に勤務している、海外で仕事をしている、地元で起業している仲間は来られなかったけれど、ほぼ消息を聞くことができた。