日本人に難しい発音はいろいろある。例えば「th」なんてその極致だろう。誰がいけないっていって中学の英語教師がいけないんだろう。過剰に反応してしまう子どもたちが可哀想だ。そして挙げ句の果てに、こんなのどうでも良いんだ、という居直りを作り出してしまうのだ。こんなのは「とぅっ!」という感じに発音してしまえば良いのに、わざわざ舌を噛んで発音しろだなんていうから、イヤになっちまうのさ。
同じような理由が「V」にもある。ついつい面倒くさいもんだから「B」と同じように「べたべた」に発音してしまう。本当は「ヴェタヴェタ」なのだ。しかし、上の歯で下の唇を噛め、というものだからそればっかり意識してしまって、いやになる。ところが居直ってそのまま発音しても前後の関係から、必ずそれを聴いている人は理解してくれる。ピンク色の「最高」といっていても、そんなのセンスとしておかしいからちゃんとピンク色の「チョッキ」だとわかってくれるんだね。
じゃ、だからといってなにも感じないかというと、あぁ、そういう人なんだなと思われるわけだ。だから、そういう人だと思われても良いというなら、気にしなければいい訳だ。
ところがしなやかに足を組んで、その雰囲気を見せて、うっとりと唄っている女性歌手が「おへそ」の「良いこと」って唄ったらやっぱり興ざめじゃないの?それはやっぱり「とっても良いわぁ」と唄って欲しいよねぇ。
「お月様の川」を「お月様の肝臓」と唄って欲しくないじゃないか。
しかし、これをいったらとっても角が立つッてんだねぇ。