時々、うちの近所の大通りをヘイト・デモがやってくる。この名称はよくわからないけれど、明確にレイシスト・デモだ。突然大きなスピーカーの声が響き渡ると大体このデモ。そしてシュプレヒコールが何をいっているのか良く聞こえないけれど、男の声で、なんだか不快な抑揚なのですぐにわかる。なんでこの界隈にわざわざやってくるのかというと、焼き肉屋さんの立ち並ぶ地域や、ホッピィー通りがあるからなんじゃないかと思うけれど、やり方が非常に卑劣で、暴力的な行動だ。
彼らは多分自分たちが差別的行為を受けたことがないのだろうから、平気でこんな事ができるのだろうけれど、経験したことがない人たちだって、こういう行動をとったらなにが起きるのか、想像したらよくわかるはずだ。つまりこの手の人種は想像力は働かない上に、人間的倫理観がない、つまり動物的な感情からしか行動をしない。
外国にいる同胞のことを思って見ろよ、という言葉に対しても彼らは多分「俺たちは外国なんかにいかねぇ、差別されるのがイヤならこの国に来るな、文句があるならでていけ」と反応するに違いない。だったら鎖国した日本に暮らしたらどんなことになるのか考えてみれば良い。そんなことすらできやしない。
ドイツで中途半端に混んでいるエレベーターに乗ろうとしたら、誰もスペースを空けようとせず、遮って扉を閉じられたことを私は忘れない。
