ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

落語会

 二つ目の噺家、金原亭馬久の会へ。神田の連雀亭というパイプ椅子が40ばかり置かれた小さな寄席です。どこにあるのかと思ったら火事で焼けちゃって再建された神田の「藪蕎麦」の前の路地を入った古いビルの二階にあります。この界隈は古い店が何軒か連なっておりますが、甘いものの竹邑の向かいにある「都内唯一」だというあんこう鍋の「いせ源」には長蛇の列ができております。そういえばあんこう鍋ってのはこの歳になるまで一度も食べたことがないですねぇ。うまいんですかねぇ。鍋が3,500円としてありますが、それでも寒空の下、皆さん辛抱強く並んでおいでです。
 この会場、初めて入りました。高座の天井が低くて、背の高い馬久が油断して入ってきたら間違いなく頭をぶつけそうな不思議な作りになっています。
 なんと馬久は三席つとめました。金明竹から始まって、そのまま立たずに二席目が「辰巳の辻占」。これがネタおろしで、良いできでした。三席目は「井戸の茶碗」です。ところが私は仲入りでトイレをサボったものだから、途中からトイレに行きたくなり、通路側におばさんがお二方お座りでしたので、中座もできず、噺が落ちるやいなや飛び出したという次第。最低のお客でございました。
 日高屋の野菜たっぷり湯麺をまた食べる。この500円はやめられない。カウンターの隣に座ったおばさんが半ラーメン、三個餃子を頼んだと思ったら、ニラレバ炒めを頼み、挙げ句にテイクアウトの容器をもらって、ニラレバ炒めの半分をその容器に移した。なるほど、この種のお店が安くていろいろあって、持ち帰ることができるってんですから、年寄りの一人暮らしにはまさに理想的なサービスですよ。こういう日本の商売感覚ってのは本当にすばらしい。他の国でこんな繊細さは考えられない。持ち帰りがどこでもあり、という点はこれまでの日本ではそんなに普遍的じゃないものなぁ。持ち帰り専門の冷凍生餃子30個入り500円というのも安いなぁ。