ほぼ足りてまだ欲 その先

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50年

考えて見たら50年前、私は大学一年生だった。あの年の夏休みを私はどのように過ごしていたんだろうと思い出して見た。よく考えたらあの年、私は10ヶ月割賦で買った楽器の支払いのためにアルバイトに専念していた。そのアルバイトというのが、某企業(有り体に言えば親父が勤めている会社)が持っている山の温泉寮での住み込み従業員。要するに下働き。いったいいくらもらったのか、全く記憶にない。休みは週に一回。朝晩の布団の上げ下ろし、配膳の手伝い、下膳の手伝い、庭掃除、風呂掃除といったもので、休みが週に1日あって、その日は山を降りて街に出ていった。しかし、金があるわけじゃないから、バスにも乗らず、ひたすら歩く。
最繁忙期にはアルバイトは3人いて、盛りが過ぎたら私1人になった。その時に台風がきて、アルバイトが寝起きしている屋根裏部屋は小さな窓がガタガタいって怖かったものだ。
風呂掃除が終わって栓をして温泉が溜まるのだけれど、その栓が私のせいで緩んでいてお客が来ても風呂がたまっていなかったという事件は今思い出しても、ぞっとする。その節は申し訳ありませんでした。