どんなことだろうと、プライベートな問題なんだから、山尾も相手の弁護士も謝る必要はない、パブリックの問題じゃないじゃないか、という声がわからないでもない。しかし、これまでの政敵、自民党の連中がみんな素知らぬ顔して、いるっていうんならまだしも、これまでマスコミが暴いて、問題視することの尻馬に乗ってきたんだから、そりゃそこだけ主張するのは、あまりにも身勝手だよ。
じゃ、これから先、山尾が様々に国会の委員会で指摘、追求していけるのかと云ったら、多分それは無理だろう。そして彼女が次の選挙で勝てるのかといったら、そのままでは無理というほかはないだろう。
「男女の関係はないんだ、本当に!」といったって、誰もそれを信じるわけはない。じゃ、なんでダブルベッド一台しかない部屋でふたりで朝までいたんだよ、といわれるじゃないか。そういうところで仕事の打ち合わせを朝までやっていたといくらそれが本当だったとしても誰も信じたりしないよ。そうでないのだったら、そうじゃない環境、例えば自身の事務所で徹夜作業をやれば良いじゃないか。
だから、こうなった以上、自分の不徳の致すところなんだから、潔く身を引けというんだよ。そうしたら、自民党およびその補完勢力は何も言えなくなる。彼らは不正なことを平気で隠しおおせて終わりにしようとしているけれど、それを追求していく為には、この事件をうやむやにはできない。
その意味ではかつての「偽電子メール事件」に匹敵する事件だといって良い。
彼女にとってはプライベイトに関わるひとつの出来事かも知れないけれど、日本の将来の根本を揺るがすような出来事になってしまっている。