ほぼ足りてまだ欲 その先

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広島

 8月6日です。広島にピカドンが落ちた日です。むごいことをしました。一発で10万人からの一般市民が死にました。もうあの頃は大日本帝国臣民はなんで一般市民を殺戮するのか、なんて意識は持たなかったんじゃないでしょうか。
 なにしろ国からは「進め一億火の玉だ!」だったわけですし、竹槍で(何を相手にだったのかはわかりませんが)戦おうとしたんですから。自分も戦力の一部だ、少しでもお天子様をお守りするために戦おう!と思っていたわけですから。お国のために立派に死のうと思っていたわけですから。
 あの頃私が皇国少年だったら、さぞかし眉間に皺を寄せ、こめかみに青筋を立てて敬礼をして、兵隊の鏡のような仕草をしていたと思います。本当に地雷を抱えて戦車に飛び込もうと、その訓練に汗を流していたと思います。根本的にそういうの大好きですから。「あぁ・・・あ、やだなぁ、めんどうだ」なんて言葉を口にすることもなく。そんな奴がいたら「非国民!」と怒鳴って平手打ちにしていたと思います。直情的ですから。
 しかし、あっという間に10万人が死んじゃうんですから、驚くべきことです。しかし、こんなおっとろしい武器が今でも平気で通用しているというのにも驚きます。その上、今でも、核兵器の一部に加えられるような兵器を遣って、戦闘をしている地域がこの地球上に存在していることにも驚きます。あんなとんでもない爆弾を炸裂させるという誠に愚かしい、人権のへったくれもないような行為をやってしまってから70年以上経っているというのに、まだ、同じ様なことを平気でやっているんです。
 人間ってのは相当にバカなんですよねぇ。自らの首を自ら絞めて殺そうとしているわけです。
 そんな兵器をもういい加減やめてよ!と核兵器禁止条約ができているというのに、この国はそれに参加していないんです。バカでしょ?大馬鹿野郎ですよ。信じられない。広島と長崎の原爆被災者全てを裏切って平気でいる。こんなのないよ!