ほぼ足りてまだ欲 その先

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ダブル

 大坂なおみは全く日本風の名前になっているけど、お父さんはHaitianで、お母さんが日本人だ。私の知る限り、国際結婚のうち、圧倒的にお母さんが日本人のケースが多い。お父さんが日本人だ、というケースは非常に限られている。これはいったいどういうことなんだろうと、いつも考えている。日本人の男性はフレキシビリティーが備わっていないということはかなり要素として高いかも知れない。もう一つは経済的に成り立たない、と思い込んでいるのかも知れない。

 例えば、海外への留学について考えてみると、日本人はすぐに卒業後日本に帰ってきて、仕事に就けるだろうかと考え、それが難しく思えるから留学するのを諦めた、という人たちは、私たちの世代にはとても多い。私もそのうちの一人だ。もっとも経済的な要素を解決する考えにかけていた、というのは大きいけど。

 それと同じで、女性の場合、私たちの世代ではそのあたりは全く考えなくて良かった。というよりもむしろ有利だったのかも知れない。ある意味非常に自由だったのではないだろうか。

 当時、いわゆる高度成長期だった頃は日本で就職するということはかなり先までの保証を得られるパターンだった。こどもに苦労をさせずに暮らすことが出来るようにさせたいという親の思いはこれを選択させることにあったのかも知れない。ま、実際のことをいえば、もっとフレキシブルに人生を選択できるように仕向けることが出来た親は当時は希有な存在だったのではないだろうか。
 貧乏でも良いから欧州へ行こう!という雰囲気が流行った頃、多くの女性陣がシベリア鉄道で欧州へ渡ったことは前にも書いたことがある。その人たちの多くは本当に北欧に定着して、家族を持った。そんな北欧の男性と結婚した女性たちに出逢ったことは印象的だった。彼らは戸籍上も結婚していたのか、パートナーだったのかは知らないけれど、とても自由な発想を持っていたと思える。

 日本人の男性で、外国人の女性と所帯を構えたひとは、私はわずか数組にしか遭遇していない。