昨日のことです。
地下鉄からエスカレーターで上がってきたら、上で、逡巡しているご夫婦。旦那は白人。奥さんは東洋人なんですが、服装がどう見ても今の日本人じゃない、可能性としてはChineseかなぁという程度。
なにを迷っているのかと思って「Do you need a help?」と聞いてみた。すると、驚くことに奥さんから大変に流暢に「いやあのね、トーキョーメトロの駅はここですか?」って、日本語です!思わず「あ、大変失礼しました!」と狼狽する私。「え?銀座線ですね?はい、ここですよ、大丈夫です、えぇ、失礼しました!」とまだまだばたつく私です。
東京在住の方でしたら、わざわざTokyo Metroとは仰いませんよね。しかし、まったく普通の日本語でした。多分外国で結婚され、久しぶりに旦那さんと帰国された一世の方ですね。
ひょっとすると北欧在住の方かもしれません。年齢的にも私に近い世代の方で、この世代の女性で欧州に嫁がれた方は結構おられます。私もこれまでにメルボルンでも、ベルゲンでも遭遇したことがあります。
こんな状況でなければ、ライフストーリーをお伺いしてみたい気持ちに駆られます。1970年前後、横浜からナホトカ号で出国して、ウラジオストックからシベリア鉄道で欧州に行かれた方かもしれないですよねぇ。当時はこれが一番安い方法でした。欧州へ行くんだっていうある友人を横浜の大桟橋まで見送りに行ったことがあります。
そんなことに思いを致すことになりました。
とはいえ、これからも、臆することなく、お声をかけていく所存。