ほぼ足りてまだ欲 その先

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あっという間

 16年前までの23年ほどを暮らしていた集合住宅で、新築時から一階下に入居していた家族の奥さんにうちのつれあいがひょんなことから毎週プールで一緒になっているんだそうだ。旦那さんは私のちょうど10歳上で、今年傘寿のはず。ところが今年の前半に脳出血で、風呂の中でなくなっていたのだそうだ。その日の昼ご飯まで元気で、なんということもなく、奥さんが夜10時頃に出先から帰ってきたら、事切れていたという。ある意味、苦しまずに突然の他界で、本人は心残りに思うまもなく事切れたということかも知れないけれど、家族、特に子ども達が自立してしまった後の二人暮らしでは、その喪失感は並大抵ではないだろう。しばらく娘の家に行っていたそうだけれど、ひとり暮らしを始めたのだそうだ。
 そういえば今暮らしている集合住宅も三階下のフロアーに暮らしている、私たちとほぼ同じくらいの年齢の奥さんも10年ほど前に旦那さんを急死で失ってからひとりで暮らしているが、今やジムに通って、どんどん若返っているような気がする。
 ひょっとすると女性は取り残されても元気でいようという我慢強さがあるのかも知れない。良くいわれることだけれど、もともと子どもを生み出す力を持っている女性の方が、どう考えても強いのだろうか。
 私がひとりで取り残されたら、日々涙に暮れて、どんどん動かなくなって、気がついたら消えている、なんてことかも知れないものなぁ。
 人生、どんなに抗ってもあと10年あれば良い方だろう。それはあっという間だろう。