71歳になってから、どうやらこれは本当に年寄りと呼ばれる領域に足を踏み込んでいるらしいなぁと思うようになってきた。まず、朝起きたら布団から立ち上がるのに結構な決断と力がいることでもある。水をたくさん飲み続けないと、トイレの定期便が間が空いてしまうこともある。もっと感じるのは、バスに乗っていて満席だったから立っていたら、降りようとする爺さんが私の方をツンツンとつついて「ここ空くから!」といってくれた時だったろうか。えっ!爺さんにわかるくらい自分が爺さんなのか!とちょっと驚いた。若いお嬢ちゃんから見たらそりゃ爺さんに見えるんだろうけれど、爺さんから見て爺さんだとわかるというのは、太鼓判を押されたような気がする。どうやら「公認爺」を名乗っても良いかもしれない。
ここに至るまでに多くの友人が奥さんを失ってきた。なぜ旦那が早死にしたケースが少ないのかと思ったら、女性の同世代の知り合いが少ないということもあるのかなぁ。女性の方が早死になわけはないのに。男性の友人・周囲の人で亡くなったのは、大学の先生をしていた人がふたり、二度目の大学で同級生だった男性。働いていた会社での同僚の人が6人。
このくらいの歳になればまだ生き残った方かも知れないが、ここから先にいろいろな別れが待っているんだろうなぁ。