ほぼ足りてまだ欲 その先

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功績

 ポップ歌手に功績なんてものはないよ。あったとしても、誰かが落ち込んでいたときに、それを聴いて元気になったくらいだからね。だから内田裕也に功績がないなんてことをいっているやつはそいつ自身がおかしいんだよ。彼はそもそも歌が下手だ。ヒット曲なんてない。怖い、怖ろしい、何をするかわからない、という点で確かに「ロッケンロール」なんだよ。当時のあの類いの連中は怖かったのだ。「何ごとも暴力が解決する」という信念で固まっている。そういう人たちが時代を席巻していたんだよ。戦後から30年以内にそんな奴はたくさんいたんだ、芸能界は。星野源みたいなタイプはあの世界にはどこを探しても見つからなかったよ。映画界だって、そんなのばっかり。それは表だけじゃなくて、裏もみんなそんな連中だったよ。それがいわゆる戦後の日本のサブカルチャーを創り出してきたんだよ。「日本のロックの父」といったファンがいたんだそうだけれど、そんな尊大なものじゃない。単なる不良。

 だからサブカルチャーは研究の対象なんかにはなり得なかったのだ。1970年代くらいからだろうか、サブカルチャーを研究すると称する人たちが出てき始めた。みうらじゅんがこれに相当貢献しているといって良いかもしれないけれど、それ以上に貢献してきたのはいわゆるロッケンロールだったかも知れない。
 お、そうだ!そこで彼らは功績を挙げた・・・・こりゃちょっと無理筋だったな。

追記:それにしてもあのお嬢ちゃんの謝辞は秀逸でした。みごと!