ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

負けて良かったねぇ。

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 日露戦争に日本が勝ったもんだから、西欧列強は焦ったわけです。
戦後インドの首相になって日本に象の花子をくれたジャワハルラール・ネルー〔昔はネールと呼んでいたという記憶です〕は小躍りして喜んだと聞いています。アジアの小国がロシアに勝ったんですから。
ポーツマスなんてところで戦後の交渉が行われたわけですが、なんでアメリカだったのかと思いますが、その裏にはアジアの島国に対する考えがあったに違いありませんものね。

 しかし、これが軍隊をその気にさせた。
その上、昭和11年二・二六事件で力を誇示する結果となった。
一般市民からも反乱軍の減刑嘆願書が出たりしてね。〔この間、随分飛んでますが〕。
なにしろ成り上がり者の軍隊ですから、乱暴者の威張り散らし野郎ばっかりですよ。
ろくな勉強もしないし、なにしろ明治革命の官軍大いばりですから。
軍の中枢を担うのはそんな連中です。
となれば、下の方はちょっとでも年数が違えば、ちょっとでも階級が違えば、威張り散らしやがって、返事がはっきりしないといっては殴り倒し、左耳が難聴になったもの数知れず。ドラム奏者だけじゃないんですよ、左耳が聞こえにくくなっちまうのは〔唐突ですみません〕。

階級を笠に着て下のものに威張り散らした、そんな脳みそが筋肉みたいな連中がその後、戦後の体育会系を温存し、社会でも、徒党を組んで、今にいたるというわけで、この時代にも綿々とこの文化は継承されているわけです。

そもそも戦後すぐに朝鮮戦争が勃発して、旧軍連中が警察予備隊から自衛隊に生き残っちゃったのがいかんですね。
今の警官の職質を見ていると、かつての「オイ、こら!ちょっと来い」そのものですよ。
人権の意識なんて教わっていない。

名古屋の入管の官吏の人権無視が良い例です。
彼等は、法を犯して不法滞在した連中なんだから、こんな待遇でなにの文句があるんだと考えていたことでしょう。
これは名古屋だけでなく、全ての入管収容所でそうだと疑って良いかと思います。
それは戦時中の捕虜収容所での処遇をそのまま後を引いているという印象です。
日本軍はあの8月15日ですら、捕虜を虐殺しています。
無差別爆撃を実行した連中だからと。

 アジア太平洋戦争でもし、日本が勝っていたら、一体どのような社会に成っていたのかと思うと、ゾッとします。
あのままの体制であったら、こんなことを書いているわけにはいきませんからね。
日本人は革命を起こすような力を持っていないどころか、体制におもねるのは大好きですからね。

あぁ、良かった!