ほぼ足りてまだ欲 その先

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必ず変わる

 私は半世紀ほど昔、当時は岸信介佐藤栄作がやりたい放題にしているけれど、必ずや彼らが力を失い、より良い社会が実現するだろうと思っていました。ま、単純といえば単純なんですが、当時の利権を握った連中が、この世を去り、私たち、戦後に生まれて、戦後に教育を受けた連中が活躍する時代が来れば、必ずこの国は国民が主人公の社会になって、暮らしやすくなるんだろうと思っていました。だから、革命を起こさなくても、自然に人々が正しい人々を選んで国会に送るだろうと思っていたのです。

 いやはやなんという単純細胞だったことでしょう。利権を握った連中は彼ら自身が死んだとしても、その子孫のためにその利権を手放さないんだということを知ったのはついこの前のことです。みんな自分の親や祖父母が握っていたものをいつまでも握っています。

それは経済的なものだけでなくて、社会的なシステムでもあるのだと、今頃気がついても遅いのだ。