NHKの隠れた人気番組、「ドキュメント72時間」の3年前の再放送で，聖隷福祉事業団がやっている高級介護付有料老人ホームをやっていた。出てきたのは「油壺エデンの園」。聖隷は8カ所の高級老人ホームをやっている。高級な老人ホームは各地に増えていて、聖路加も有名。月島には全国に17カ所の施設を持つサンシティが自ら高級と名付けているサンシティ銀座EASTなるものもある。軒並み入居に数千万円から、一億円近くにまでなる施設がある。これは非常に効率の良い施設で、許認可もいらないし、届け出だけで経営ができるが、どんどん日本人の寿命が延びると回転が悪くなる。そうすると余計入居のハードルが上がる。
当然入居者としては女性の割合がどんどん増えてくる。夫婦ではいる人も少なくはない。お金持ちの終活には本当に心配はいらない。「やすらぎの郷」そのもの。60代から入居している人も珍しくない。80代のお爺さんがいうには「ここでは90代が珍しかないんだ」そうだ。「もうここに暮らして30年」というお婆さんは元気そのもの。こういうところで余生を送ることができる人たちというのはいったいどんな戦後を過ごしてきたんだろうか。なんで、そんな生活ができるんだろうか。
つくづく、同じ高齢者にも格差はどんどん生まれているんだなぁと見入ってしまう。地獄の沙汰も金次第だからねぇ。
