ほぼ足りてまだ欲 その先

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残念無念

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 行方の知れなかった、歳上の知人が先月、他界していたことがわかった。2年ほど前に年に一度の秋のBBQの待ち合わせ場所に座っていたのを見た時に、あれ?老けたなぁと思った。そうしたら「おれ、肺癌だったんだよ」といった。その半年前にはいつもの年のようにお祭りに来て、若い連中と一緒に、神輿の渡御に出かけていったのに。その時にはもう片方の肺を摘出していて、それで消耗していたのだった。それを聴いた時には、かなりまずいなぁと思ってはいた。昨年秋のBBQでも一緒になって、まだ大丈夫だなと思っていたけれど、借りている袢纏は若い連中にいってあるからね、といっていたので、あぁ本人も覚悟を決めているんだなと思ったけれど、それを口に出す気にはならなかった。
 あの人にはスキーも習ったし、祭のこともいろいろと相身互いだったけれど、若い時に奥さんに先立たれたのがかなり強くいつまでも彼の人生に影を落としていたなぁという思いはある。私もそこについてはできるだけ触れないできた。彼がそれをどう思っていたのか、と聞いたこともない。それは彼が全く酒を呑まない人だったことにも関係しているかも知れない。不思議なことに酔っ払ったら、日頃口に出さないことを口にしてしまう傾向にある。それがなかったから、彼の機微に触れることを聞きただしたことはなかった。それにしても、なんにもいわずに他界してしまったことで、彼が悔いたことはないかなぁとそれが気になる。