ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

クレーマー

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 ある件で銀行の窓口へ出かけ、処理をお願いした。すると窓口の人がある書類に住所氏名を自著して下さいというので書き込んだ。提出した書類はそれだけで、担当者はこれで手続きを致しますが、処理に要する時間がどれくらいなのかは,他の機関の業務のかねあいなので、いつまでになるのかは保証できない、連絡があるまで待つように、ということだった。「はい、はい」と帰ってきたのは良いのだけれど、よく考えてみると、自分が提出した書類がなんなのかも理解していないで、何も自分の手元には残っておらず、どんな処理をお願いし、それがいつ受け付けられたのか、何も証明する手立てがないと云うことに気がついた。
 それで、銀行に電話をした。日頃良くある問い合わせに分類できないと、電話はコールセンターに廻ってしまう。事情を説明して、口座番号と名前を要求に従って伝えた。すると、支店から電話が帰ってきた。
 現時点で依頼事項を証明する手立てはないのか、と尋ねると、担当者は「そういうものはないんですよねぇ、相手の機関にはもう既に依頼が廻っているので、提出して戴いた書類のコピーを出すこともできません」という。
 「でもそれでは、こちらは万一の時、この処理をお願いしていると云うことが誰にも証明することができませんよね、期間がどれくらいかかるのかもわからないし」と云った。
 これが担当社員の逆鱗に触れたんだろう。これは、「ひょっとすると途中で何かされてしまう可能性がないとはいえないじゃないか」と云ったと同然で、担当者の口が突然ぶんぶんと早口で回り出し、烈火の如く興奮しているのが手に取るようにわかる。「状況をお調べして、またご連絡しますっ!ガチャン!」と切れた。「またご連絡させて戴くでよろしいでしょうか?」ではないのだ。
 結論は「もう既に相手方の処理は終わっていて、別途連絡が行く、処理の完了を見届けたら連絡を入れる」だった。
 たぶん担当者の職場の同僚に、云っているのは「確かにこのシステムだと、依頼者は不安になるなぁ」では決してなくて、「端から疑ってかかってきていて、小うるさい爺なのよ、ホントにこの種のクレーマー爺はいやよね!」なんだろうなぁ。

 と云うことで、私も無事年寄りクレーマーの仲間入りができたのだろう。
 問題は、エビデンスを何も出すことなく、黙って待っていろというシステムにあるのは明確であり、それに気がつかなかった利用者のノー天気ぶりが常態化している日本の文化にあるんだね。契約概念がしっかりしている文化であれば、こんな状態はあり得ない。日本文化は日本会議が憂慮するほど変わっちゃいない。