日本学術会議への人事介入は様々な憶測を呼び、知りもしないくせにデマを飛ばす人間があとを絶たず、テレビのワイドショーはそんな連中の言いたい放題になってしまっている。年間予算の10億円はその大半が事務局公務員の人件費であり、数々の提言が発出されていることも知られず、フジテレビの平井のように、番組中で大嘘を流して日本学術会議を貶めてもなんら自ら謝罪も訂正もしないという卑劣漢の数知れず。この延長線上で、多分、今度は科研費に火の粉が飛ぶだろう。
これまでに、法政大学の田中優子学長（こちら）、東京大学の五神真総長（こちら）、国際基督教大学の岩切正一郎学長（こちら）が、6名の研究者の任命拒否についてのコメントを出している。
菅義偉はいわゆる（姑息な）「グループ・インタビュー」で「自分が任命したリストにはすでに6名の名前はなかった」と発言したのだそうだ。多分最終リストのことをいっていて、これでどうかと提示されたリストのことかどうかには言明していない。彼の発言は常に中途半端で、誠実な発言というものが絶無だというのは一国のリーダーとして、舵取りを任せるわけにはいかない。
