ほぼ足りてまだ欲 その先

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レトリック

 美容形成外科医の高須なんたらが村上春樹に対して「日本人が選んだ代表を最悪と言うのは日本人が最悪だと言っているのと同じだと思います。残念な発言です」と喧嘩を売ったらしい。まだ村上春樹がその喧嘩を買ったのかどうかは知らない。村上春樹週刊ダイヤモンドのインタビューで、「政治の質が問われているということです。コロナのような事態は初めてのことですから、政治家が何をやっても、間違ったり、展望を見誤ったりすることは避けられません。そういう失敗を、各国の政治家がどのように処理したかを見比べたら、日本の政治家が最悪だったと思います。」と語ったことに対する難癖だと思われる。(詳細はこちら
 あまりにも美容形成外科医の論理が飛躍していて、なんともハヤだけれど、今の自民党を選んだのは日本人全員ではなくて有権者のほぼ17.5%にしか過ぎない。そして安倍晋三にしても、菅義偉にしても、全ての日本人を代表しているわけではないということだ。全ての日本人を総括している人間なんてどこにも存在しない。それを十把一絡げで論じるというのは、民族をステレオタイプ化して、差別する連中に良く見られる論理だといっても過言ではない。
 そしてまた、こういう輩を良しとするワカランチンが世の中に一定数存在する。それは知的水準には全く関わりがないという面倒くささでもある。
 この美容形成外科医(いちいち面倒くさくて恐縮だけれど、あいつの名前を指でたたき出すのもいやなのだ)が名古屋の無責任市長と組んでやった大村愛知県知事をリコールする署名運動の提出された署名が全くのむちゃくちゃだということが報告されてきている。なんでも彼は癌の末期のようだけれど、だから、何を云っても良いということにはならないのはいうまでもない。