ほぼ足りてまだ欲 その先

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気がつかない

 某大学の先生が主催されているリモートのゼミ会があって、それに某都の西北大学の先生が来られて、英国の某都市の話をしていた。この先生は随分乱暴な方で、気の遣い方に難があるのは前回からも気がついていたのだけれど、今回も気持ちが悪いくらいな無神経さに辟易した。
 
 英国のあるひとつの都市について研究しているそうだけれど、その街の大聖堂が宗教的にどういう宗派に属するか、という点に全く無関心。「その教会はカソリックではない、英国国教会ですよ」と情報を提供したら、「私は立教じゃないからどうでも良い」といった。その街の歴史を研究するのであれば、宗教的な立ち位置は非常に重要でありながら、その失礼さには驚いてしまう。

 かつてドイツを周回した時に、非常に珍しい教会を訪問し、現地の方にガイドをして戴いた。その現地ガイドが非常に興味深い宗教的なこの教会のあり方について解説していながら、日本人の女性添乗員は、簡単な通訳をしながら「まだ解説していて面倒くさい」といった。一行の中にキリスト教徒がいる、ということの想像が働かない。これが日本人の閉鎖性を如実に表している。どうもこういう無神経さに日本人は平気でいる。