ほぼ足りてまだ欲 その先

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shooting

 いまやshootingといっただけで単なる射撃ではなくて、パブリックな空間で銃をぶっ放す事件を意味することがすぐにわかるようになった。昨日はテキサス州エル・パソでわざわざ遠くからやってきた若い男がウォルマートで銃を乱射して20人もの人間を撃ち殺した。そのショックがさめやらないうちに今度はオハイオ州のデイトンでやっぱり自動小銃をぶっ放して自分の妹を含む9人を撃ち殺した奴がいた。それぞれで数十人のけが人が出ている。エル・パソの犯人は生きたまま捉えられている。しかしデイトンの犯人は射殺された。
 なんで自動小銃が普通に売られるのか。憲法で銃の保持は保証されているんだ、それがあったからこそアメリカは英国から独立することができたんだ!といくらいったところで、アメリカ人のその論理は人道主義的にいって破綻している。もはやこれは論議のステージに載らない。まるでカルト宗教団体のようだ。オウム真理教が迫害されるから、サリンをまいてしまうというレベルと同じだ。ましてや、エル・パソのケースは明確にラテン系の住民をターゲットにしている。トランプというバカ親方があおるからどんどんはっきりと移民だとわかる人たちを狙って悪いと思っていない。これが日本でも全く同じ状況になりつつある。いや、もう明確にそうなっている。

 日本人は外国にまでわざわざ出かけていって、アジアの人々を蹂躙してきた。あれのどこが侵略じゃないんだといえようか。威張りくさって現地の人たちを馬鹿にした。君臨した。ただただ暴力的に。いくら、当時にそれを見た人間が証言していないじゃないか、そんな証人がいるなら連れてこいと居直ったところで、そうした国々の人たちに深い深い傷跡を残している。「見ろ!証人なんていないじゃないか!」と威張り腐ったところで、彼らの心の傷を埋めることはできない。ただの裸の王様に過ぎない。

 メキシコ政府は今回の事件が明確にメキシコ人に対する人種差別の結果であると、米国政府に抗議をしたという。トランプがこれになんと答えるだろうか。多分彼は「だったらこの国には要ってくるな」というだろう。なぜか?彼がバカだからだ。アイツと全ての点で一致していると公言してはばからないバカもいる。