今まで知らなかったのはどうよ、とバカにされてもしょうがない。1845年のアイルランドのジャガイモ大飢饉だけれど、これが引き金になって、多くのアイルランド人は国を離れたと云われているわけですよね。私はてっきり、アイルランドではジャガイモくらいしか収穫物がなくて、そのジャガイモが病気にやられて大不作になったのだと思っていたわけ。
ところがアイルランドの風景なんかを見ると、緑の続く景色が映し出されて、これで酪農と芋だけかねぇと思っていた。実は小麦等の収穫物はほとんどがイングランドへ持っていかれてしまっていて、農民が食料とするのはジャガイモくらいしかなかったというのが現実なんだと訊いた。
これで思ったのは日本が植民地としていた朝鮮半島の話で、主食となる米は収穫されてもどんどん内地へ持っていかれてしまったので、農民の多くが内地へ出稼ぎに行くしかなかったのだという話だった。なんで、朝鮮半島からわざわざ日本へ押し出されてきたのかという理由にもそうした宗主国の搾取が根底にある。
ところで、アイリッシュというと、なんで緑色なんだろう。