強制労働をさせたかそんなことはなかったかという論議が今頃されていることに驚いているよ。日本の植民地だった朝鮮半島から来た労働者のほとんどは自らの意思で内地にやってきたんだから、それは強制労働なんかじゃないっていっているらしいね。自分たちが植民地になったことがないからわからないんだろうし、その当時生きていたわけじゃないから知らないんだってことなのかも知れないけれど、歴史ってのは通常の生活をしていたら目にも耳にも入ってこないものだから、それで良いってことじゃないよね。
朝鮮半島からも追い立てられるようにして日本内地に格安労働力としてこざるを得なかった労働者たちがいたことは否定のしようがない。行かざるを得なかった側はこれを「強制」と解釈していたし、来させていた側は「冗談じゃない、ちゃんと金を払っていたさ」というんだってことだね。
ジュネーブ協定からいったら戦時捕虜に対しても強制的に労働使役につかせてはならないとされている。日本の本土には逼迫した労働力の代わりに戦時捕虜を無理矢理連れてきて使役につかせている。賃金を払っていたという言い訳があるけれど、あんなのは賃金とはいわない。尤も今でも日本では外国人研修･実習ビザなんて低賃金で外国人を無理矢理就労させるシステムを動かしていて、平気でいるんだからそんないい訳が通用しちゃうんだろうね。
島国でなら平気だよ。何しろグローバルな意識で暮らしてなんていないんだからね。あの総理大臣だっていう安倍晋三の論理を聞いていたら、よくわかるだろ？
