ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

G7

f:id:nsw2072:20210615121832j:plain:w360:left そりゃねぇ、他の人たちはみんな顔見知りで、実に微笑ましくしていたよねぇ。例え、初めての人がいたとしても、それぞれが国際的なニュース報道の中で顔くらい見たことがあるだろうし、たった他には6人なんだから(メルケルさんの他におひとりおられた女性は誰なの?)、事前にレクチャーくらい受けるだろうし、ボリス・ジョンソンは結婚式を挙げたばかりなんだというくらいの情報は頭の片隅にあってもいい。メルケルさんはそろそろ政権の終焉を迎えるわけで、この次はないかも知れないなんてのも当然知っているだろう。

 三々五々写真撮影の現場から歩く時も、誰かしらに声をかける、という方法は当然とるべきだろうと思うんだが、菅義偉はなにもしなかった。彼をリーダーとして仰ぐ国民のひとりとして、なにを臆しているんだ、行動せんか!といじましかった。他の首脳たちにもいいたかった、彼は初めてなんだよ、声くらいかけてあげてよ!

 まったく初めて暮らす土地でのビジネス・ブレックファーストやビジネス・ランチに参加した時のことを思い浮かべた。誰も知り合いがいない中で、どうにかしてローカル・コミュニティーに参加したいと思った。何しろ言葉だって、自分が馴染んできた訛りとは随分違う訛りだったから、すぐにはキャッチ出来ない。声をかける相手が見つからない。ところがそんなところに必ず自分と同じように戸惑っている奴がいた。その人を相手に話し始めると、その場ではなにも実を結ぶわけはないけれど、なんだか始まるような気分になった。

 菅義偉の場合はそんな格好な相手が見つからなかった。おつきの連中はどこかの首脳のおつきに「声をかけてやって欲しい」とリクエストしたりしないのか。彼はその辺の一介の駐在員じゃないんだぞ。わが国の「首脳」なんだぞ。「総理、お立ちの時は、つま先をチャップリンみたいに開かないで下さい」と教えてやれよ。「そのスーツのズボンは長すぎて、チャップリンのモーニングのだぶだぶ加減にそっくりですよ」と忠告しろよ。なんのためにぞろぞろくっついて、あんな大きな飛行機で行くんだよ。

 自衛隊もなにをやってんだよ。飛行場からいざ飛ぶ段になって「ちょっと待って、調子悪いわ!」って日頃なにやってんだよ。みんな輸送機で飛ばせろ。旅客機の運航になれてないんだろ!?苦労しているんで、輸送機で来た、は格好なパーティーでのトピックになるじゃないか。

 こんなあまりにも無策なG7を見ていると、やっぱりわが国は落ちるところまで落ちてきているんだなぁという感を深くする。とにかく、覚悟を決めなくてはならない時期にいることはそれほど間違ってはいない。
 オリンピックなんて云っている場合じゃない。