ほぼ足りてまだ欲 その先

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圓生


 朝のTBSラジオで、伊集院光(ご大層な芸名で、旧姓が田中で名前は健。ちなみに伊集院静は本名は帰化して西山という。大学では一年下だとサークルの後輩で彼と同級生の佳人がそういっていた)が「圓生の録音室」の話をし出した。随分唐突に古い本の話をするなぁと聞いていた。ちなみに彼は元は今の圓楽(青学の圓楽)の弟子だった時期があり、三遊亭楽大の高座名で二つ目までいたが、伊集院光の方が名が売れて、落語を辞めた。
 で、「圓生の録音室」はSONYにいた京須偕充(きょうすともみつ)が「圓生百選」を完成させる道程とでもいうような記録である。この本を読んで、「圓生百選」をじっくり聞くと、より楽しみがますというものだ。この本は1987年に初版本が刊行されているが、私が持っているのは1999年の中公文庫で、神保町の古本屋で300円で買った。
 で、伊集院光がこの本はとっても良い、凄いと今更ながらに絶賛しつつ、番組にゲストでお越し戴けないものだろうかという。その話を聴いていたアシスタントの女性が「それって京須さんじゃないですか」といったそうで、おや、その女性は誰だ?と思ったら、竹内香苗である。竹内香苗といったら、今でこそフリーだけれど、もとはTBSのアナウンサーで、テレビの「落語研究会」では解説の京須偕充の相手をしていたことがある。ところがある日突然彼女は結婚して、旦那の勤務先の関係でブラジル、アルゼンチンと渡り歩く。「落語研究会」は今は長岡杏子が京須の相手をしている。そんなわけだから、竹内が「京須さんじゃないですか」はごく当たり前の展開である。
 それにしても、元・圓楽の弟子だった伊集院光が、京須を知らなかったのは、極めて驚いた。