ほぼ足りてまだ欲 その先

「ほぼ足りてまだ欲」がはてなダイヤリーの廃止にともないこちらに移りました。

はてなブログ10周年特別お題「好きな◯◯10選」

はてなブログ10周年特別お題「好きな文具10選」つうことにいたしましょうか。

まず、万年筆

 私は高価な万年筆はひとつも持ってはおりません。安い万年筆ばかりです。なぜか。買えないからです。しかし、残念ながら日本の鉄ペンの万年筆は「好き」ではないのです。なぜか。「ダサイ」のです。
そこへいくと、なぜかドイツの鉄ペンは「イカス」のです。
 どこがイカスのか?これがよくわからない。Pelikanの「ペリカーノ」も良いのですが、現地に行くと、小学生が万年筆を練習するとかいう類いの万年筆がたくさんあります。しかし、さすがに安物だけあって、個体差が激しい。だから、めっけものに遭遇すると、素晴らしい書き心地を堪能することができます。なかなかそう巧くはいきません。そこが「安物買いの銭失い」の真骨頂でございましょうか。
 プラチナの#3776センチュリーという万年筆がございます。安いのでは1万円ちょっとで入手出来ます。この万年筆、本当にいつキャップを取り外してもすぐさま書けます。一ヶ月ぶりであっても。密閉精度が高いらしいです。これ、すごく良いです。
 気に入っているペリカンの万年筆は7年前に神保町の「金ペン堂」で入手したスーベーレン400の金黒の他にグリーンがありますが、グリーンはもうどこで買ったのか、記憶にないのです。

カニカル・ペンスル

 いわゆる日本でいうところの「シャー・ペン」でございますね。これまた上を見るとキリがございませんねぇ。小学生から大学生、果ては社会人まで様々なシャー・ペンをお使いでございます。私がこれが秀美だといっているのはもう充分に良く知られておりますが、プラチナの「PRESS MAN 0.9」でございます。近頃は何色かあるようですが、黒だけでございました。これで、2Bの芯を入れておきます。すらすらフィールドで書ける快適さが嬉しうございます。

ボール・ポイント・ペン

 通称ボールペンでございます。ひところcrossのボールペンが随分流行りました。細身のゴールドがバブルっぽくて海外出張の帰りにお土産に買った、と云う記憶がございます。しかし、私の興味はそっちではなくて、ジェルインクのボールペンでございました。ZEBRAのサラサが大の気に入りでした。リフィルを何本か持っていないと気が済まないほどでした。今でも本体が見当たらなくてもリフィルだけはすぐにとって出せるという状態です。

年賀状印刷

 これを「文具」としてカテゴライズして良いのかどうかわかりませんけれど、なんと謄写版でございます。未だにハガキサイズの謄写版シルクスクリーンを持っております。パソコンで作るとか、写真をハガキにするとか、もはや年賀状は書かない、という状況になっておりますが、毎年、元旦に戴いたハガキを読み終わってから、やおら原稿を作ります。そしてそれをヤスリで原紙に切り、ローラーでインクを載っけて刷ります。受け取った方がどう思っておられるのか、全く反響を戴かないのですが、勝手に続けております。

ノート

 ノートについてはいろいろございました。蔵前のカキモリや、銀座の伊東屋でカスタム・メイドのノートも作ったことがございますが、結局はLIFE(スーパーではなくて、ノート屋さん)の「ノーブル方眼」に到着しました。高い。かつてはA4サイズを使っていましたが、大きすぎるので今ではA5の100枚綴りを愛用しています。税込みで990円します。万年筆がスルスルと書けるのが実に嬉しうございますなぁ。用がなくても書きたくなります。これを横位置において、横二段組みでノート・テイキングしていきます。

パーソナル・コンピューター

 デジタル機器を文具に含めるのか?という疑問が湧くと思いますが、もはやこれはある時は筆記具になるわけですから、当然文具と考えて良いと思っています。これを使って初めて原稿を書いたのは、1985年頃のことかと思います。職場にIBMの、今ではどんな機種だったのかも思い出せないパソコンが来たんです。他の人はどう使っていたのか知りませんが、折角だったので、ワープロ機能を使って15字詰めで原稿を書いて出したことがございます。「こうして印刷されると、なかなか筆を入れにくいなぁ」と新聞記者から転職された先輩に言われた記憶がございます。
 80年代中頃には富士通のオアシスがやってきて、これは結構使いました。しかし、各自に配置されたわけではなかったので、使い倒すまではいかなかったような気がします。
 1995年に海外の事務所に赴任するときには、アップルのごく初期のノートパソコンを持っていきました。PB-150というモノクロ画面のものでした。途中で2400というカラーモニターのものに置き換えました。同時にLC-5200という一体型のデスクトップを使い出します。というわけで今でもずっとアップル使いで、一度だけ格安のウィンドウズのラップトップを手にしたことがありますが、使いにくくて、やめました。こんなことをいうとまた「エラっそうに!」といわれてしまいますが、「ダサイ」。しかし、世の中の流れは当然窓機で、アプリケーションなどの点では、常に便利さでは置いていかれてしまいますね。
 ちなみに今はデスクトップはMac-Miniでこれで三台目になります。

タブレット

 ですから、当然、タブレットiPadの系列を愛用しています。今使っているものが3台目です。デスクトップやラップトップを手に入れるときは、常にあとで後悔することがないように、できるだけメモリーにしろ、ハードデスクにしろ、大きな仕様にしてきたというのに、最初のiPadはMiniだったというだけでなくて、非常に貧弱な仕様のものにしてしまいました。使いこなせるかどうか自信がなかったのです。案の定、あっという間に能力に限界を感じ、買い換えてしまいました。それも、丁度売りに出たばかりの時に、New Yorkにいたので、Grand Central Stationにできたアップルストアで買いました。
 今使っているものはもう何年にもなりますが、カバーがボロボロになるまで使っています。通常海外へ出かけるときは、これとBluetoothのキーボードを持っていきます。携帯用のキーボードでも何でもないので、打ちやすいのですが、大きく、いつだったかは空港のセキュリティーのところで見せろといわれたことがあります。
 

リーディング・グラス

 老眼鏡まで文具に入れるのか?という異論もございましょうが、もはやこれなくしては生活は送れないというくらい、机周りでは活躍でございます。往々にして皆さん、いくつもお持ちでしょうけれど、私も全く例外ではございません。机周りには気に入ったのも、いらないものも含めて現在4本が常備されており、居間には三本置かれております。古くは20数年前に豪州のファーマシーで買い入れしものがあり、新しいところでは、昨年で先で忘れたことに気がついて買い求めしものもございます。あ、鞄の中にも一本、これは銀座の教文館書店にまだ老眼鏡を置いていたときに買ったものがあります。この他にも畳むとぺったんこになるものを日本使っていたのですが、多分ぺったんこになるが故にどこかの本に挟まったまま見失ってしまいました。あれはいけません、すぐなくなる。

筆入れ

 筆入れと申しましても、学生ではないので、キャラクターものとかそんなものを持つはずもございませんけれど、黒い何の変哲もない、ビニールでできたものが邪魔にならず愛用しております。ひょっとするとこれは無印か、ハンズで買ったものかと。
 バッグの中には前述した老眼鏡のケースの中にボール・ポイント・ペンを放り込んであって、いざという時に使用します。つまり眼鏡ケース兼筆入れでございます。
 先日入手したのはプリーツのようになっているもので、これは中身が少なければ、細いままで、中身が増えてもプリーツが拡がるだけだというもので、こいつは結構便利でございます。しかし、この種のものには問題があり、それは何かというと、どんどん余計なものを放り込むので重たくなるということです。年寄りには重量は問題です。

筆立て

 最後は筆立てでございます。著名な作家の方なんかは、常用する筆記具をトレーに入れておいででございますよね。万年筆の類いはトレーに入れて横にしておくのはよろしいかと思いますね。よく著名作家の書斎を再現、なんてのがございますが、本当にそんな高級なトレーやら筆立てをご利用だったんでしょうかねぇ。
 というのは、私の筆立てのほとんどは空き缶です。Twiningsの紅茶の空き缶、MJBのコーヒー豆の空き缶、カリフォルニアの友達がお土産に持ってきてくれたYubanの空き缶なんて具合です。トレーはといえば、お菓子が入っていた、箱の蓋でございます。
 なんだよ、そんなものを「文具10選」に入れんなよ!というところで、お時間でございます。