ほぼ足りてまだ欲 その先

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浅学の徒


ま、今更いわれなくたって、自分が浅学の徒であることは充分自覚している。
だいたい、旧約聖書の中に「コヘレトの言葉」なるものがあることすら知らない。
そもそも、旧約聖書はあんまり面白くない。
わかりにくいものね。
で、「すべてのものは空」の「コヘレトの言葉」を最近NHKが2020年4〜9月に「こころの時代」で取り上げたんだそうで、これが話題になっている。
かつてお世話になった先生がこれの勉強会をリモートで開いておられたので、軽い気持ちで顔を出した。
なんせ教会にももう2年ほど顔を出していないんだから、そういうところに顔を出したら、「あれは一体誰?」だったようだ。怪しい爺である。
小友聡先生の「コヘレトの言葉を読もう」を教文館で買ってきて、開いたら、「2021年春号の『考える人』の聖書特集で4人の人が「アンケート 私が好きな聖書の言葉」にコヘレトをあげている」と書いてある。
え?そうなの?と書棚を調べると、確かに「考える人」のその号は特集が「はじめて読む聖書」である。
しかし、そのアンケートの中で、コヘレトを挙げた人を私は三人しか見つけられていない。
佐藤優、紅山雪夫、宮下志朗である。

ここから話は「考える人」にいってしまう。
この号の巻頭ロングインタビューは田川建三である。
彼ははなはだ異端なキリスト教徒という扱いかも知れないけれど、私にはかなり面白い存在として映っている。中高は聖学院で東大宗教史学科出身。大書を次々に著した。
1970年に国際基督教大の学費値上げに関する学生運動の対処の矢面に立つも、学校側が学生を大量処分し、彼を追放したことは有名。彼と永田竹司先生とはどういう関係にあったのか、知りたいところでもある。
永田竹司先生は「キリスト教概論」で開口一番、「三位一体とはどういうことですかねぇ、そんなことあり得ますか?」といって驚かせられた記憶がある。
この号も再読するべし。