ほぼ足りてまだ欲 その先

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見えない希望のもとで: 永田竹司説教集

見えない希望のもとで: 永田竹司説教集

 永田先生のお説教が本になっているとは知らなかった。出版社は教文館だったのか。あの大学では一年生は必ず「キリスト教概論」をとらなくてはならないのだけれど(学生は「キリ概」と略称する。そもそもあの学校では略語が通用しすぎで、同級生のことを「セクメ」なんぞというが、これは「section mate」から来る)、担当される先生が当時は永田先生と森本あんり先生がおられて、多分まだ他にもどなたかおられたのかも知れない。森本先生は、一度だけ行った日曜日の礼拝で存じ上げていたけれど、私に割り当てられた「キリスト教概論」は永田竹司先生だった。一般的に日本におけるキリスト教徒の数は人口の1%程度といわれていたけれど、あの大学では9%ぐらいの比率でキリスト教徒の学生がいたと記憶しているけれど、この数字はどこからはじき出したものだったか、全く記憶がないという、心許なさである。驚くべきことに永田先生は授業で「三位一体というのはどうもちょっとおかしいですよねぇ、だって精霊まで入ってんですよ?」なんて話をして、学生を驚かす。ジョーダン・リバーまで行って水を持ち帰ったと仰っていたのは永田先生だったかなぁ。
 今になって気がついてみると、同じ年齢だった。もうおひとり同年齢の先生がおられて、それは体育の山本先生だった。「無理して走らなくて良いですよ」と私に云われたのを想い出す。