私は元週刊文春の編集長だった右翼偏向の徒、花田紀凱は全く好きじゃない。というよりも忌み嫌っている。なのに、なんでこんな本を買ったかというと、本の雑誌の1月号で、これは面白いと、高く評価されていたからである。
17日発売の「寄席切絵図」がひょっとしてもう棚に並んでやしないかと思ってみたら、この二冊を見つけてしまったというわけである。浅草に並木亭という大層盛った寄席があったんだそうだ。驚くのは、あんまり入らない寄席の興行だと数日でその興行を打っちゃってしまったことがあったんだというのだった。そりゃずいぶんだ。